穴守稲荷神社 | 千本鳥居を持つパワースポット - GTN MAGAZINE

穴守稲荷神社 | 千本鳥居を持つパワースポット

空の安全を守る神社として知られる穴守稲荷神社は、羽田空港から程近い場所に位置する歴史ある神社です。千本鳥居と呼ばれる赤い鳥居のトンネルが特徴的で、東京を訪れる外国人観光客にとっても見逃せないスポットとなっています。

この記事では、穴守稲荷神社の歴史や見どころ、アクセス方法など、訪問前に知っておきたい情報を詳しくご紹介します。

穴守稲荷神社

羽田空港から京急で一駅、住宅街の一角に佇む穴守稲荷神社は、「空の安全神」として知られ、フライトの前後に立ち寄りやすい立地です。境内に足を踏み入れると、朱色の鳥居が連なるトンネルが迎えてくれ、あちこちに佇む狐像が旅人を見守ります。名物は、航空安全を願う絵馬と、財布に収まる小さな「御砂守」。海を干拓した歴史から、商売繁盛のご利益もあると評判です。朝6時から参拝できるため、早朝便の前にも立ち寄れます。参道にある和菓子店では、稲荷ずしや狐最中が販売されており、機内持ち込み用のお土産にもぴったり。羽田観光の合間に、朱と緑の美しいコントラストを味わいながら、旅の安全を願うひとときを過ごせます。

住所 〒144-0043 東京都大田区羽田五丁目2番7号
アクセス 京浜急行空港線 穴守稲荷駅より徒歩3分
公式HP https://anamori.jp/

穴守稲荷神社の基本情報

まずは、穴守稲荷神社の基本情報からご紹介します。

項目内容
名称穴守稲荷神社(あなもりいなりじんじゃ)
住所東京都大田区羽田5-2-7
拝観時間拝殿・奥之宮外からの参拝:24時間
奥之宮内参拝:6:00頃~16:30頃
昇殿参拝・御祈祷:9:00~16:00
御守授与・御朱印:8:30~17:00
アクセス京急空港線「穴守稲荷駅」から徒歩約3分
公式サイトhttps://anamori.jp/
御祭神豊受姫命(とようけひめのみこと)

穴守稲荷神社は年中無休で開いており、境内への入場は無料です。多くの外国人観光客も訪れる人気のスポットですが、日本の神社としての厳かな雰囲気も大切にされているので、訪問の際は静かに参拝しましょう。

穴守稲荷神社の歴史と由来

創建の歴史

穴守稲荷神社の創建は江戸時代後期の文化元年(1804年)に遡ります。当時、この地域(現在の羽田空港がある場所)では鈴木新田と呼ばれる新田開発が行われていました。しかし、頻繁に海岸の堤防が高波で破壊され、大きな穴が開いて農地が被害を受けていました。そこで地元の人々は、堤防に開いた「穴」から田畑を「守る」稲荷大神として、この神社を創建したのです。この由来から「穴守稲荷」と名付けられました。

明治19年(1886年)には「穴守稲荷神社」の社名が公式に認められ、京浜電気鉄道の穴守線(現在の空港線)の開通、温泉掘削、海水浴場、競馬場などとともに、この地域は盛んな観光地となりました。当時は境内に奉納された鳥居が4万6797基もあり、まさに「鳥居のトンネル」のような光景だったといわれています。

羽田空港との深い関わり

穴守稲荷神社と羽田空港の関係は非常に深いものです。大正6年(1917年)に境内の近くに「日本飛行学校」と「日本飛行機製作所」が開校。飛行学校の生徒たちは、初めての単独飛行訓練の前夜に神社で安全を祈願したという逸話も残されています。これが、穴守稲荷神社と航空産業の関わりの始まりでした。

昭和6年(1931年)には神社の北側に「東京飛行場」(現在の羽田空港の前身)が開設され、この地は航空の拠点として発展していきます。しかし、第二次世界大戦後の混乱期に連合軍によって神社は移転を余儀なくされ、社殿や石灯籠、狐の像などは滑走路の「礎石」として埋められることになりました。

戦後の昭和22年(1947年)、地域の崇敬者たちの尽力により現在の場所に約2,300平方メートルの新しい境内地が寄進され、仮社殿が再建されました。以来、参拝者のサポートによって社殿や神楽殿、社務所なども再建され、失われていた祭りも徐々に復活していきました。平成の時代を経て、令和2年(2020年)の春には奥之宮や稲荷山も再建され、往時の姿を取り戻しつつあります。

穴守稲荷神社の見どころ

千本鳥居

穴守稲荷神社と言えば、何といっても「千本鳥居」が最大の見どころです。境内にある赤い鳥居が連なるトンネルは、訪れる人々を幻想的な世界へと誘います。かつては4万基を超える鳥居があったと言われていますが、戦後の移転により現在の数は少なくなっています。それでも、その鮮やかな朱色の連なりは圧巻の光景です。

千本鳥居は写真映えするスポットとしても人気があり、SNSへの投稿も多く見られます。特に朝夕の光が差し込む時間帯は、鳥居の間から漏れる光が美しく、フォトスポットとして絶好の場所です。

奥之宮と御神砂

奥之宮は穴守稲荷神社の中でも特に神聖な場所として知られています。ここには「御神砂(ごしんさ)」と呼ばれる神聖な砂があり、これを持ち帰って適切な場所に撒くことで、開運招福や商売繁盛のご利益があるとされています。

御神砂の由来には興味深い伝説があります。昔、この地に住む老人が漁から帰り、魚籠を覗いてみると、獲れた魚はなく、ただ濡れた砂があるだけでした。翌日も同じことが続き、不思議に思った村人たちが調べると、これは狐の仕業であることがわかりました。しかし、その狐を許して逃がしてやると、それ以降は魚籠には沢山の魚と少しの濡れた砂が入るようになりました。この砂を庭に撒いたところ、たちまち大勢のお客が訪れるようになったそうです。これが穴守稲荷の御神砂の始まりだと伝えられています。

御神砂の撒き方には決まりがあり、以下のようになっています。

  • 商売・工業・農業・漁業・家内安全のご利益を受けたい場合は、玄関口に撒く
  • 病気平癒を願う場合は、寝床の下に撒く
  • 災いや厄除けには、その方角に撒く
  • 新築や増築の際には、敷地の中心に撒く
  • その他の場合は、神主に相談する

稲荷山

境内にある稲荷山も穴守稲荷神社の重要な見どころの一つです。小さな山ですが、この山を登った先にある展望台からは、羽田空港へ離着陸する飛行機の姿を間近に見ることができます。空の安全を祈願する神社らしい景色と言えるでしょう。

数多くの狐像

穴守稲荷神社の境内には、至る所に狐の像が置かれています。これらの狐は稲荷神の使いとされ、願いを神様に届ける役割を担っていると考えられています。様々な表情や姿の狐像を探しながら参拝するのも楽しみの一つです。

御神水(ごしんすい)

令和3年(2021年)4月、境内に崇敬者たちによって井戸が掘られ、80年ぶりに「御神水」が復活しました。この地域はかつて温泉が湧き出ることでも知られ、明治27年(1894年)には地元の人々が良水を求めて井戸を掘ったところ、海水よりも塩分の濃い水が湧き出し、成分分析の結果、様々な病気に効果のある鉱泉であることがわかりました。

現在は「水琴窟(すいきんくつ)」と呼ばれる日本庭園の装置に御神水が注がれ、その心地よい音色が参拝者の心を清めています。

穴守稲荷神社の御利益

穴守稲荷神社に参拝することで、以下のような御利益が期待できると言われています。

航空安全・旅行安全:特に飛行機の安全運行に関する御利益で知られています。羽田空港に近いこともあり、旅行前や帰国後に参拝する人も多いです。

商売繁盛・家内安全:稲荷神社の一般的な御利益として、商売の成功や家庭の安全が挙げられます。

心願成就:願い事の成就も期待できます。特に毎月の「午の日」(十二支の「午」の日)は特に御利益があるとされています。

開運招福・千客万来:特に奥之宮の「御神砂」は、開運や多くのお客様を呼び込むご利益があるとされています。

参拝方法

穴守稲荷神社での正しい参拝方法をご紹介します。日本の神社では一般的に以下のような手順で参拝します。

手水舎で手と口を清める:まず、境内入口近くにある手水舎で手と口を清めます。右手でひしゃくを持ち、左手を洗い、次に右手を洗います。その後、左手に水を受けて口をすすぎ(直接ひしゃくから口に水を入れるのはマナー違反です)、最後にひしゃくを立てて柄を洗い流します。

拝殿での参拝:拝殿の前に立ち、鈴がある場合は鈴を鳴らします。次に、硬貨を賽銭箱に入れます(5円硬貨が「ご縁がある」という意味で人気)。その後、2回お辞儀をして、2回手を叩き(拍手)、1回深くお辞儀をします。これを「二拝二拍手一拝」と言います。

奥之宮参拝:拝殿での参拝の後、千本鳥居をくぐって奥之宮へ進み、同様に参拝します。御神砂をいただく場合は、ここで参拝した後にいただきましょう。

稲荷山参拝:時間があれば、稲荷山も参拝しましょう。山頂からは羽田空港の景色を楽しむこともできます。

御朱印情報

神社参拝の記念として人気の高い「御朱印」ですが、穴守稲荷神社では以下の3種類の御朱印をいただくことができます。

  • 御本社:穴守稲荷神社の基本となる御朱印
  • 奥之宮:奥之宮参拝記念の御朱印
  • 稲荷山登拝:稲荷山に登った記念の御朱印

さらに毎月17日および「空の旬間」(9月20~30日)限定で「航空稲荷」の御朱印も授与されます。

御朱印の初穂料(料金)は、1体500円、2体800円、3体すべてで1,000円となっています。御朱印帳に直接書いていただくことができますが、御朱印帳を持っていない場合は、神社でオリジナルの御朱印帳(3,500円、御朱印1体分込み)を購入することもできます。

御朱印の受付時間は8:30~17:00です。特に混雑時間帯や祭日には時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

アクセス方法

穴守稲荷神社へのアクセス方法は以下の通りです。

電車でのアクセス

最も便利なのは、京急空港線「穴守稲荷駅」を利用する方法です。駅から徒歩約3分で神社に到着します。

出発地点交通手段所要時間備考
羽田空港第1・第2ターミナル京急空港線「穴守稲荷駅」下車約4分2駅
羽田空港第3ターミナル京急空港線「穴守稲荷駅」下車約2分1駅
品川駅京急本線・空港線「穴守稲荷駅」下車約15分直通あり
横浜駅京急本線・空港線「穴守稲荷駅」下車約20分京急蒲田駅で空港線に乗り換え
東京都内東急バス「大森駅行」または「平和島駅行」に乗車、「穴守橋」下車地域によるバス停から徒歩約5分

バスでのアクセス

東急バス「大森駅行」または「平和島駅行」に乗車し、「穴守橋」バス停で下車。バス停から約200mほど大鳥居通りを進み、信号(羽田一丁目)を右折・五差路へ(稲荷通りは右手前までです)。

車でのアクセス

神社には駐車場がないため、公共交通機関の利用をおすすめします。近くにコインパーキングはありますが、特に週末や祝日は混雑することがあります。

外国人観光客向けの情報

穴守稲荷神社は外国人観光客にも人気のスポットですが、よりスムーズに訪問するための情報をご紹介します。

言語対応

神社の公式サイトには英語のページもあり、神社の歴史や参拝方法などの基本情報を確認することができます。ただし、境内の案内板は日本語のみの場合が多いので、事前に情報を確認しておくと安心です。

文化的配慮

日本の神社は宗教施設であり、静かに参拝することが求められます。特に以下の点に注意しましょう。

  • 大声で話さない
  • 神聖な場所での飲食は控える
  • 写真撮影は他の参拝者の邪魔にならないよう配慮する
  • 千本鳥居内での記念撮影は短時間で行い、他の参拝者の通行を妨げない

おすすめの訪問時間

穴守稲荷神社は一日中参拝可能ですが、以下の時間帯がおすすめです。

  • 早朝(開門直後):人が少なく、静かに参拝できます。朝日に照らされた千本鳥居も美しい光景です。
  • 平日の午前中:比較的空いていることが多く、ゆっくりと参拝できます。
  • 夕方(16時以降):仕事帰りの参拝客が増える時間帯ですが、夕日に染まる千本鳥居が美しい時間帯です。

混雑を避けたい場合は、土日祝日や「午の日」(特に混雑する日)を避けることをおすすめします。

年中行事と特別祭典

穴守稲荷神社では年間を通じて様々な祭りや行事が行われています。特に以下の行事は見どころがあります。

毎月の祭典

  • 毎月1日・15日:月次祭(つきなみさい)
  • 毎月6日・18日・30日:午の日祭(うまのひさい)
  • 毎月17日:航空安全祈願祭

年間の主な祭り

  • 1月1日~3日:歳旦祭(さいたんさい)・初詣
  • 2月初午:初午祭(はつうまさい)
  • 6月中旬:田植祭(たうえさい)
  • 6月30日:大祓(おおはらえ)
  • 11月初午:新嘗祭(にいなめさい)

特に初詣(1月1日~3日)とその前後は非常に混雑するので注意が必要です。また、毎月の「午の日」は稲荷信仰において特に縁起の良い日とされ、多くの参拝者で賑わいます。

穴守稲荷神社に関する豆知識

「稲荷」の意味

「稲荷(いなり)」という言葉は「稲が成る(いねがなる)」という言葉に由来するとされ、五穀豊穣を司る神として信仰されてきました。また、「成る」という言葉には「物事が成就する」という意味もあり、そこから商売繁盛や願望成就のご利益があるとされています。

狐との関係

稲荷神社では狐が神の使いとして祀られています。これは、古代、稲荷山に神が降臨した際、白い狐に乗っていたという伝説に由来しています。穴守稲荷神社の境内にも数多くの狐の像が置かれており、それぞれに意味があります。

航空安全の信仰

穴守稲荷神社の航空安全の信仰は、大正時代の日本飛行学校の生徒たちが初飛行の前夜に参拝したことに始まります。現在でも航空会社の社員や乗務員、旅行者などが飛行の安全を祈願して参拝に訪れています。毎月17日に行われる「航空安全祈願祭」は、この信仰を象徴する重要な行事です。

穴守稲荷神社ならではのお守り

穴守稲荷神社では、一般的な神社のお守りだけでなく、航空安全や旅行の安全を祈願した独自のお守りも授与されています。特に「航空稲荷お守り」は、飛行機での旅行を控えた方への人気のお守りです。

周辺のおすすめスポット

穴守稲荷神社を訪れた際には、周辺の観光スポットも合わせて楽しむことをおすすめします:

羽田空港国際線ターミナル

穴守稲荷駅から京急空港線で1駅の「羽田空港国際線ターミナル駅」には、ショッピングや飲食が楽しめる施設が充実しています。日本の伝統工芸品や最新のテクノロジー製品などを取り扱うショップも多く、お土産選びにも最適です。

羽田イノベーションシティ

羽田空港第1ターミナルの対岸に位置する新しい複合施設です。最新のテクノロジーの体験施設やレストラン、ショッピング施設などがあり、未来的な雰囲気を楽しめます。

大鳥居

かつて旧穴守稲荷神社にあった大鳥居は、現在も羽田空港の敷地内(駐車場)に保存されています。戦後の神社移転の際にも撤去されずに残された貴重な遺構です。

まとめ

穴守稲荷神社は、羽田空港からわずか数分という立地にありながら、日本の伝統文化と歴史を感じられる貴重なスポットです。千本鳥居のトンネルをくぐり、境内の様々な見どころを巡ることで、日本の神社文化の奥深さを体験することができます。

交通アクセスの良さ、歴史的な背景、そして様々な見どころや体験の豊富さから、穴守稲荷神社は東京を訪れる外国人観光客にとって、ぜひとも訪れたい神社の一つと言えるでしょう。時間をかけてゆっくり参拝し、日本の伝統文化と穴守稲荷神社独自の魅力を満喫してください。

よくある質問

最後に、穴守稲荷神社に関するよくある質問とその回答をまとめました:

Q: 穴守稲荷神社は何時から開いていますか? A: 境内は24時間開放されていますが、奥之宮内参拝は6:00頃~16:30頃、昇殿参拝・御祈祷は9:00~16:00、御守授与・御朱印は8:30~17:00となっています。

Q: 穴守稲荷神社の御朱印の料金はいくらですか? A: 御朱印は1体500円、2体800円、3体すべてで1,000円です。御朱印帳は3,500円(御朱印1体分込み)となっています。

Q: 穴守稲荷神社には駐車場はありますか? A: 神社専用の駐車場はありません。公共交通機関の利用をお勧めします。周辺にはコインパーキングがあります。

Q: 外国語対応はありますか? A: 公式サイトには英語のページがありますが、境内の案内板は基本的に日本語のみです。事前に情報を集めておくことをお勧めします。

Q: 写真撮影は可能ですか? A: 境内での写真撮影は基本的に可能ですが、他の参拝者の邪魔にならないよう配慮してください。また、神聖な場所ですので、節度を持った撮影を心がけましょう。

Q: 車いすでも参拝できますか? A: 境内の主要な部分はバリアフリー対応していますが、千本鳥居や稲荷山へのアクセスには段差があります。介助者と一緒に訪れることをお勧めします。

Q: 穴守稲荷神社で年間を通して一番混雑する時期はいつですか? A: 正月三が日(1月1日~3日)の初詣が最も混雑します。また、毎月の「午の日」も比較的混雑します。

 

本記事の情報について(ご注意とお願い)

※料金については、時期やプランによって変動することが一般的です。

特に、昨今の経済状況やインバウンド需要の回復など、観光を取り巻く環境の変化に伴い、料金設定が見直されている可能性がございます。

この記事でご紹介している料金はあくまで目安とし、ご予約の際には必ず各施設の公式サイトなどで最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

 

 

関連記事

おすすめ記事