
日本で賃貸物件を借りる際に直面するのが「連帯保証人」や「保証会社」という制度。これらは海外の多くの国には存在しない日本独特のシステムであり、外国人の方にとって理解が困難な部分でもあります。この記事では、連帯保証人・保証会社とは何か、その仕組みや種類、そして外国人の方が知っておくべき重要なポイントについて詳しく解説いたします。

連帯保証人とは、賃貸借契約において借主(入居者)が家賃の支払いや建物の修繕など、契約上の義務を果たせなくなった場合に、借主と同等の責任を負う人のことです。この制度は民法で定められており、法的な効力を持つ重要な役割を担っています。
連帯保証人が負う責任は以下のような内容に及びます。
連帯保証人は単なる「保証人」とは異なり、借主と同等の責任を負います。つまり、大家や管理会社は借主に請求する前に、直接連帯保証人に支払いを求めることができます。
2020年4月の民法改正により、連帯保証人制度に重要な変更が加えられました。最も重要な変更は「極度額」の設定が義務化されたことです。
極度額とは:連帯保証人が負担する責任の上限額のことで、この金額を超える部分については連帯保証人は責任を負わなくなります。
極度額の目安:平均で家賃の約13.2ヶ月分、中央値は家賃の12ヶ月分
上記の法改正により、連帯保証人の負担が無制限に拡大することを防ぐ仕組みが導入されました。

多くの国では、賃貸契約において連帯保証人制度は存在しません。代わりに以下のような制度が一般的です。
外国人の方が連帯保証人を見つける際に直面する主な困難は以下の通りです。
保証会社とは、借主に代わって連帯保証人の役割を果たす民間企業のことです。借主が保証料を支払うことで、家賃滞納などのリスクを保証会社が引き受けます。
保証会社を利用する場合の流れは以下の通りです。
外国人の方にとって保証会社を利用するメリットは以下の通りです。
外国人の方にとって保証会社を利用するデメリットは以下の通りです。
保証会社は運営母体や審査基準によって、主に3つの系統に分類されます。
特徴
代表的な会社
審査のポイント
特徴
代表的な会社
審査のポイント
特徴
代表的な会社
審査のポイント

外国人の方にとって最も重要なのは、自分の母国語での対応が可能かどうかです。以下の表は主要な外国人対応保証会社の言語対応状況です。
| 保証会社名 | 対応言語数 | 主な対応言語 |
|---|---|---|
| ジェイリース㈱ | 22言語 | 英語、中国語、韓国語、ベトナム語、ネパール語、タイ語等 |
| ㈱GTN | 25言語 | 英語、中国語、韓国語、ベトナム語、ネパール語、タイ語等 |
| ㈱Casa | 17言語 | 英語、中国語、韓国語、ベトナム語、ネパール語等 |
| ㈱イントラスト | 17言語 | 英語、中国語、韓国語、ベトナム語、タイ語等 |
外国人の方の状況に応じて、適切な保証会社を選ぶことが重要です。
在留資格が長期の場合
在留期間が短い場合
日本語能力が限定的な場合
保証会社を利用する際の費用は以下のような構成になっています。
| 費用項目 | 一般的な金額 | 支払時期 |
|---|---|---|
| 初回保証料 | 家賃の50-100% | 契約時 |
| 年間更新料 | 10,000-20,000円 | 毎年 |
| 事務手数料 | 5,000-10,000円 | 契約時 |

保証会社の審査には以下の書類が一般的に必要です
個人情報関連
収入証明関連
その他
総期間:約1週間程度
収入面
書類面
連絡面

万が一家賃を滞納してしまった場合の一般的な流れ
滞納が発生した場合は、以下の点が重要です
保証会社との契約時に確認すべき重要事項
保証範囲
費用関連
解約条件
契約内容の理解のために以下のサポートを活用しましょう

一部の機関では、所属する外国人向けに保証サービスを提供しています
大学:
企業:
公的機関:
専門的な保証人代行サービスも存在します
外国人の方が日本で賃貸物件を借りる際の連帯保証人・保証会社制度は複雑ですが、適切な理解と準備によって円滑な契約ができるでしょう。
連帯保証人・保証会社のポイント
不明点がある場合は、多言語対応の不動産会社や保証会社に相談しましょう。