
海外在住・来日前の外国人から賃貸申込みが入った際、在留カードがない場合や提出書類がそろっていない場合、管理会社はどこまで確認すればよいのでしょうか。申込み時に確認したい情報・書類、保証審査の進め方、契約・鍵の受渡しまでのポイントを解説します。
「まだ海外にいるのですが、日本へ行く前に部屋を申し込めますか?」
こうした問い合わせが入ったとき、自社では何を確認し、どこまで対応し、判断に迷った場合は誰に相談するかが明確になっているでしょうか。
来日前の申込みでは、在留カードや日本国内の連絡先がまだないほか、勤務・通学の開始前で、国内在住の申込者と同じ書類をそろえられないことがあります。また、在留カードがない段階で保証審査を申し込めるのか、本人が海外にいる間に契約をどこまで進めるのかなど、申込み受付後にも判断が必要です。
こうした確認方法や相談先が決まっていないと、その都度担当者が確認することになり、申込者への回答やオーナーへの確認が遅れ、審査や契約の進行に影響する可能性があります。
本記事では、来日前の申込みを受けたときに確認したい情報や書類、在留カードがない場合の保証審査、契約手続き、来日後の鍵の受渡しまで、実際の対応に沿って見ていきます。

「在留カードがない場合、どの書類を確認すればよいのか」
「日本の電話番号がない申込者には、どう連絡すればよいのか」
来日前の申込みでは、国内在住の申込者と同じ案内では進めにくい場面があります。例えば、日本企業への就職を予定している方と、学校への入学を予定している方では、現時点で提出できる資料や確認しておきたい内容が異なります。
また、必要な資料を確認できても、本人が海外にいる間に契約手続きをどこまで進めるのか、来日後にいつ・どのように鍵を渡すのかなど、申込み後にも判断が必要になる場面があります。
こうした確認を担当者の経験に頼っていると、その担当者が不在の際に判断が止まり、申込者への回答やオーナーへの確認が遅れる原因になります。結果として、保証審査や契約、入居準備のスケジュールに影響することもあります。
来日前の申込みを受けたときに、社内で確認しておきたいのは次の3点です。
ここが決まっていれば、担当者が変わっても次の対応に移りやすくなります。
次に、来日前の申込みで最初に確認しておきたい情報と書類を見ていきます。
同じ「まだ日本にいない」という状況でも、就職予定者と留学生では、現時点で提出できる資料が異なります。在留カードの有無だけでは、その後の対応を判断できないこともあります。
例えば、来日予定日が分からなければ入居日の調整が難しくなり、勤務・通学先や在留資格の手続き状況が確認できなければ、追加でどの資料が必要か判断しにくくなります。
まず確認したいのは、来日の目的・時期と、現時点でそろっている情報・資料です。
| 確認する項目 | 確認したい内容 | 資料・情報の例 |
|---|---|---|
| 来日・入居の予定 | 来日の目的、入国予定日、希望入居日 | 申込者からの申告、勤務先・学校の案内 |
| 本人・在留資格の状況 | 本人情報、手続きの進捗、連絡先 | パスポート、査証(VISA)など |
| 勤務・通学と支払いの見通し | 勤務先・学校、雇用条件、支払い方法 | 雇用条件が分かる資料、合格通知書、収入に関する資料 |
必要な情報や書類は、申込者の状況や物件、管理会社・保証会社の基準によって異なります。
一方で、来日前の段階で、来日・入居の予定、本人・在留資格の状況、勤務・通学や支払いの見通しまで確認できていれば、その後に必要となる書類や確認先も判断しやすくなります。
初回受付時の確認内容が担当者によって異なると、同じことを後から確認し直したり、追加確認に時間がかかったりします。
管理者・責任者は、最初に確認する項目と、判断に迷ったときの相談先を担当者間でそろえておくとよいでしょう。
来日前の申込者の場合、在留カードがまだ発行されていないことがあります。来日前の申込みでよく確認が必要になるのが、在留カードがない段階でも保証審査を申し込めるかどうかです。
在留カードがないことだけを理由に申込みを止めてしまうと、実際には審査を進められるケースでも、その後の契約や入居準備が遅れてしまう可能性があります。
保証会社によって対応可否や必要書類は異なるため、現在提出できる資料で審査を進められるかを確認することが大切です。
GTNでは、海外在住・来日前で在留カードがまだない場合でも、必要な書類を確認したうえで保証審査のお申込みに対応できます。
在留カードがまだない場合は、パスポートの顔写真ページとVISAページのコピーなどをご提出いただきます。学生の場合は、学生証や合格通知書などをご提出いただく場合もあります。
※GTN 代理店様向けFAQ
査証の取得前など、必要な資料がまだそろっていない場合も、現在確認できている情報や提出可能な資料を整理したうえでご相談ください。
早い段階で必要書類を確認しておけば、その後の審査や契約の予定も立てやすくなります。

来日前の申込みでは、保証審査の承認後にも、契約や入居に向けた確認が残っています。
本人が海外にいる場合は、契約書類のやり取りや初期費用の支払い、来日後の鍵の受渡しなどを事前に決めておかないと、審査が終わった後で手続きが止まることがあります。
申込みを受けた段階で、海外にいる間に進める手続きと、来日後に行う対応を分けて確認しておくと、入居までの予定を立てやすくなります。
| 段階 | 主な確認・対応 |
|---|---|
| 1.申込み受付 | 来日予定、本人情報、勤務・通学予定、提出可能な資料を確認する |
| 2.入居・保証審査 | 自社・オーナー様の方針と保証会社の基準に沿って確認を進める |
| 3.契約手続き | 重要事項説明、契約書類の確認・締結、初期費用の支払いを進める |
| 4.来日・入居準備 | 入国・入居予定、鍵の受渡し、ライフラインの準備を確認する |
| 5.入居時の対応 | 必要な確認を行い、鍵の受渡しと入居案内につなげる |
※手続きの順序や実施時期は、物件・契約方法・審査条件などによって異なります。
手続きの順序はケースによって異なりますが、各段階で「誰が、何を、いつまでに確認するのか」を整理しておくことで、確認漏れや担当者間の行き違いを防ぎやすくなります。
保証審査の承認後に何が残っているのかまで確認しておくことが、予定どおりの契約・入居につながります。
本人が海外にいる場合、来店を前提とした契約方法では、予定どおりに手続きを進められないことがあります。契約直前になって説明方法や書類のやり取りを調整すると、締結までに時間がかかり、入居予定にも影響しかねません。
そのため、申込みの段階で、重要事項説明をどのように行うのか、契約書類をどのようにやり取りするのか、初期費用をいつ・どの方法で支払うのかを確認しておきましょう。
また、外国語での案内が必要な場合は、どの場面で誰が対応するのかもあわせて整理します。契約条件や費用、禁止事項など、特に認識の違いが生じやすい内容については、申込者が理解できる形で説明・確認できる体制を整えておくことが大切です。
申込みの段階で契約方法まで確認できていれば、審査後に改めて調整する項目を減らせます。
入国予定日と入居予定日は必ずしも同じではなく、航空便の変更などによって来日の予定が変わることもあります。
鍵の受渡し方法を事前に決めていないと、申込者が来日してもすぐに鍵を受け取れなかったり、管理会社側で急な対応が必要になったりすることがあります。
鍵をいつ・どこで・誰に渡すのかだけでなく、来日予定が変わった場合に誰へ連絡するのかも決めておきます。
電気・ガス・インターネットなどについても、どこまで案内済みで、どの手続きが残っているのかを共有しておくことで、来日直前・直後の問い合わせにも対応しやすくなります。

来日前の申込みでは、必要書類の確認だけでなく、保証審査、契約方法、入居日の調整などを複数の関係者と進める必要があります。
現在は問題なく対応できていても、確認する内容や判断する人が決まっていなければ、担当者が変わった際に対応が止まったり、申込者への案内に違いが生じたりすることがあります。
そのため、個々の申込みへの対応だけでなく、次のような対応体制も整理しておくことが大切です。
申込みのたびに確認待ちが発生しないよう、管理会社が進められることと、オーナーの判断が必要なことを整理します。
例えば、来日前の申込みを受け付ける際の確認、契約開始日や入居日の調整、鍵の受渡しについて、誰が担当し、どの段階で確認を行うかを把握しておきます。
管理会社の管理者・責任者は、現場の担当者が判断できる範囲と、責任者への確認が必要な場面を整理します。管理を委託しているオーナーは、自分への確認が必要な事項を管理会社とすり合わせておくと、連絡を受けた際に判断しやすくなります。
誰が判断するのかが曖昧なままだと、申込みのたびに確認先を探すことになり、その間、申込者への回答も止まってしまいます。
そのため、管理会社が進められること、責任者への確認が必要なこと、オーナーの判断が必要なことをあらかじめ整理し、担当者が次に何をすればよいか判断できる状態にしておきましょう。
「追加書類は提出されたのか」「オーナーにはどこまで確認したのか」と、担当者が変わるたびに確認し直していては、申込者への回答が遅れ、同じ内容を何度も確認することにもつながります。
特に来日前の申込みでは、追加書類の提出や来日予定日の変更など、受付後にも情報が更新されます。古い情報のまま対応すると、申込者・管理会社・オーナーの間で認識がずれる可能性があります。
そのため、関係者が次の内容を確認できるようにしておきましょう。
管理会社内で共有するだけでなく、オーナーにも判断に必要な情報や進捗を伝えます。オーナー側から条件の変更や回答があった場合も、管理会社へ共有することで、双方の認識の違いを防ぎやすくなります。
担当者の記憶に頼るのではなく、「現在どこまで進んでいて、次に誰が何をするのか」が分かる状態にしておくことが重要です。
判断に迷う内容については、記録とあわせて相談先も共有しておくと、担当者が変わった場合でも次の対応につなげやすくなります。
海外にいる申込者への連絡や外国語での案内が必要になるたびに、社内で対応できる人を探していては、特定の担当者に業務が集中します。担当者が不在の場合には、申込者への回答そのものが止まってしまうこともあります。
オーナーが自主管理している場合も、物件管理に加えて、海外の申込者への連絡や外国語対応まで一人で担うと、対応できる範囲に限界が生じます。
物件や契約条件に関する判断は管理会社・オーナーが担い、外国語対応や海外への本人確認などは外部サービスに任せる、といった役割分担も考えられます。
例えば、保証審査に伴う海外の申込者への本人確認、外国語でのコミュニケーション支援、入居後の生活相談などです。
外部サービスを利用する場合は、対応できる範囲を確認したうえで、何を任せるのか、社内の窓口は誰にするのかを決めておくと運用しやすくなります。
役割と相談先をあらかじめ決めておくことで、担当者が一人で対応を抱え込むことを防ぎ、管理会社は物件・契約の対応に、オーナーは賃貸経営上の判断に集中しやすくなります。
来日前の申込みでは、「在留カードがまだない」「本人が海外にいる」といった理由から、保証審査をどの段階で申し込めるのか判断に迷うことがあります。
確認に時間がかかると、その後の契約や入居日の調整にも影響するため、申込みを受けた早い段階で、審査の可否や必要書類を確認しておくことが大切です。
GTNでは、海外在住・来日前の外国人についても保証審査のお申込みに対応できます。 必要に応じて、海外にいる申込者への電話確認を行いながら審査を進めます。
また、在留カードがまだない場合の必要書類や、現在手元にある資料でどこまで手続きを進められるかについてもご相談いただけます。
例えば、次のような場合はGTNへご相談ください。
来日前の段階で必要な確認を済ませておくことで、審査後に書類不足が判明して手続きが止まることを防ぎ、契約・入居までの予定を立てやすくなります。
来日前の外国人から賃貸申込みが入った際は、在留カードや書類の有無だけで判断するのではなく、今確認できる情報を整理し、その後の審査・契約・入居まで誰が対応するのかを明確にすることがポイントです。
担当者ごとに対応が異なる状態では、その都度確認が必要になり、申込者への回答や契約手続きにも時間がかかります。
まずは自社で、
を確認してみてください。
あらかじめ確認項目や相談先が決まっていれば、担当者が変わっても対応を引き継ぎやすくなります。
海外在住・来日前の外国人の保証審査について、申込みの可否や必要書類に迷った場合は、GTNへご相談ください。