インドネシア人の採用ガイド|性格・文化から採用の流れを解説 - GTN MAGAZINE
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インドネシア人の採用ガイド|性格・文化から採用の流れを解説

外国人採用のなかで、近年大きく増加しているのがインドネシア人の人材です。在留インドネシア人は2025年12月末時点で266,069人、前年比33.2%増という水準で拡大しています。

ただしインドネシア人の採用には、インドネシア政府側でしか行えない独自の手続きがあります。これを知らずに進めると「日本の入管審査は通ったのに本国から出国できない」という事態が起こります。さらに2027年4月には育成就労制度が施行され、受け入れルートそのものが組み替わります。

本記事では、性格や宗教への配慮から、採用ルート、必要日数、費用、独自手続き、直近の制度変更までを官公庁の公表資料をもとに整理します。社内説明にそのまま使える一次情報を軸にまとめました。各項目の根拠は該当箇所の直下に出典として記載しています。

目次

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データで見るインドネシア人材の受け入れ実態

インドネシア人採用を社内で提案するとき、最初に求められるのは「なぜインドネシアなのか」への客観的な回答です。ここは体感ではなく公的統計で押さえておきましょう。

出入国在留管理庁の統計によれば、2025年12月末時点の在留インドネシア人は266,069人で国籍別第6位。前年末の199,824人から33.2%増です。在留外国人全体の伸びが9.5%であることを踏まえると、突出した増加ペースだと分かります。

指標

数値

時点

在留インドネシア人266,069人(第6位・前年比+33.2%)2025年12月末
インドネシア人労働者228,118人(第5位・前年比+34.6%)2025年10月末
特定技能のインドネシア人86,955人(第2位・構成比22.3%)2025年12月末
技能実習のインドネシア人労働者119,980人(第2位)2025年10月末

出典:出入国在留管理庁|令和7年末現在における在留外国人数について出入国在留管理庁|特定技能在留外国人数の公表等

とくに特定技能ではベトナム(164,352人)に次ぐ第2位で、すでに「選択肢のひとつ」ではなく「主軸のひとつ」というのが現在地です。

在留資格別に見ると「技能実習が半分」という構造

インドネシア人労働者228,118人の中身を見ると、受け入れの重心がはっきりします。

在留資格の区分

人数

構成比

技能実習119,980人52.6%
専門的・技術的分野(特定技能など)83,053人36.4%
その他(特定活動等)10,677人4.7%
身分に基づく在留資格7,762人3.4%
資格外活動(留学生のアルバイトなど)6,646人2.9%

出典:厚生労働省|「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和7年10月末時点)

半数以上が技能実習である点は重要です。技能実習制度は2027年4月に育成就労制度へ移行するため、受け入れルートは今後数年で構造的に組み替えられます

失踪者数は受け入れシェアに対して低い水準

社内提案でほぼ必ず出るのが「途中でいなくなるのではないか」という懸念ですが、ここも公表データで答えられます。

出入国在留管理庁が公表する技能実習生の失踪者数は、令和7年(2025年)でインドネシア444名、前年比14.6%減でした。

インドネシア

総数

令和4年367名9,006名
令和5年662名9,753名
令和6年520名6,510名
令和7年444名3,950名

出典:出入国在留管理庁|技能実習生の失踪者数の推移(令和3年~令和7年)

注目すべきは全体に占める割合です。令和7年の失踪者のうちインドネシア国籍は約11%。一方で技能実習で働く外国人労働者約50万人のうちインドネシアは約24%を占めます。なお令和7年の数値は令和8年7月時点の速報値です。

インドネシア人材雇用のメリット

職場でよく語られるインドネシア人の人材の傾向と雇用するメリットを整理します。前提として、以下は文化的な傾向であり個人差のほうが大きい点は念頭に置いてください。国民性の理解は「決めつけるため」ではなく「すれ違いの原因に見当をつけるため」に使うものです。

日本語学習者が多い

給与やキャリアアップのために必要とあれば、時間を惜しまず学習に取り組む姿勢が見られます。この傾向は数字にも表れており、国際交流基金の2024年度調査ではインドネシアの日本語学習者数は732,914人で世界第2位、教育機関数も3,103機関で世界第2位です。

出典:国際交流基金|2024年度 海外日本語教育機関調査 結果概要

特徴的なのは学習者の約88%が中等教育(高校など)に集中している点です。日本語が高校の第二外国語として広く採用されており、進路として日本を選ぶ前の段階で日本語に触れている層が非常に厚いことを意味します。

ただし、学習者数の多さがそのまま実務で使える日本語力を保証するわけではありません。特定技能で来日する人材が合格しているJLPT N4やJFT-Basicも「日常会話がある程度できる」水準です。電話応対や書類作成を任せるのか、現場で口頭の指示が通ればよいのか。この線引きを求人段階で明確にしておくと、入社後のミスマッチを大きく減らせます。

若い労働力の確保

インドネシアの平均年齢は30〜33歳で、49歳の日本とは大きな開きがあります。それだけ若手人材の母数が厚いということであり、特定技能の在留資格で来日するインドネシア人を採用すれば、若年層の確保につながる可能性は高いといえます。

企業のネームバリューがなくても採用しやすい

もうひとつ見逃せないのが、現地から日本へ呼び寄せるケースでは、企業の知名度や立地を重視しない人が多い傾向にある点です。立地などがネックとなって日本人の採用に苦戦している企業にとっては、海外にいる人材へ目を向けることが人手不足の解消につながります。

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宗教・文化への配慮と職場での対応

インドネシアは世界で最もイスラム教徒が多い国です。ただし大前提として、全員が同じように信仰を実践しているわけではありません。キリスト教、ヒンドゥー教、仏教を信仰する人もおり、イスラム教徒であっても礼拝の頻度や食事制限の厳格さは人によって大きく異なります。

採用選考では宗教そのものを確認するのではなく、入社後に必要となる職場上の配慮について、本人の意向を確認することが適切です。礼拝、食事、勤務時間等について配慮の希望がある場合は、具体的な内容を個別に確認しましょう。

礼拝スペースは1〜2畳から用意できる

「配慮が必要」と言われても何をどこまで用意すればよいか分からない、という声はよく聞きますが、必要な要件は想像されているより軽いのが実情です。

項目

実務上の目安

広さ1〜2畳あれば足りる。会議室や更衣室の一角でも可
方角(キブラ)日本からはおおむね西北西。壁に矢印を貼るだけでも十分
清めの設備手足を洗いやすい低い位置の洗い場があると望ましい
頻度1日5回のうち勤務中は1〜2回。1回10〜15分程度

総務省中部管区行政評価局が平成29年12月に公表した調査では、対象20事業所のうち70.0%が礼拝への配慮を実施しており(礼拝場所の提供60%、清め用施設の設置53%)、当時からすでに一定の広がりがありました。

出典:総務省中部管区行政評価局|宗教的配慮を要する外国人の受入環境整備等に関する調査(平成29年12月公表)

運用のコツは、礼拝を「特例」にしないことです。シフト表に組み込み、短時間の離席を就業ルールとして明文化して誰でも使える枠組みに整える。こうすると既存社員との間に不公平感が生まれにくくなります。金曜の集団礼拝は、昼休みの延長か中抜けを認める対応が現実的です。

食事と断食月への対応

豚肉とアルコールは宗教上禁じられており、豚肉を調理した器具の共用も避けるべきとされます。見落とされがちなのがゼラチンやラードなどの豚由来成分です。前述の調査では65.0%の事業所が食事への配慮を実施していました。食堂がない場合でも、持参する弁当を温められる環境を整えるだけで十分な配慮になります。

労働安全の観点でとくに重要なのが断食月(ラマダン)です。日の出から日没まで水を含めて飲食を断つため、脱水症状や熱中症のリスクが上がります。企業の対応例としては、朝礼時の体調確認午後に高負荷作業を割り当てない昼休みを分割して仮眠に充てるなどがあります。

断食明けのレバラン(イード)は、日本のお盆と正月が同時に来るような行事で、長期休暇や一時帰国の希望が集中します。代替要員の確保を数か月前から見込んでおくと安全です。なお一時帰国では、みなし再入国許可の手続きを忘れると在留資格が失効します。本人任せにしない運用にしてください。

採用する2つのルートと必要な期間

インドネシア人の採用ルートは、「インドネシアから呼び寄せる(海外採用)」「すでに日本国内にいる人を採用する(国内採用)」の2つに大別されます。どちらを選ぶかで手続きも期間も費用も変わります。

比較軸

海外採用

国内採用

対象者インドネシア在住の試験合格者など元技能実習生、留学生、在留中の特定技能外国人
主な在留手続き在留資格認定証明書(COE)交付申請+査証在留資格変更許可申請
インドネシア側手続きIPKOL登録、SISKOP2MI登録、E-PMI取得駐日大使館での登録・推薦状取得、SISKOP2MI登録
目安期間約3〜6か月約2〜3か月
費用感(初期)50〜100万円程度30〜60万円程度

出典:出入国在留管理庁|インドネシア 特定技能外国人に係る手続の流れについて

急ぎで人員を確保したい場合は国内採用、まとまった人数を計画的に確保したい場合は海外採用、という使い分けが基本です。

期間は「入管の公表実績」から逆算する

「3〜6か月」という目安は多くの解説記事にありますが、計画づくりに必要なのは審査そのものに何日かかっているかという実測値です。出入国在留管理庁は在留審査処理期間を毎月公表しています。

手続き

在留資格

平均処理日数

在留資格認定証明書交付申請特定技能1号68.6日
在留資格変更許可申請特定技能1号64.7日
在留資格変更許可申請技術・人文知識・国際業務48.8日

出典:出入国在留管理庁|在留審査処理期間(令和8年5月許可分)

つまり審査だけで2か月強を見ておく必要があります。「2週間から1か月」とする情報源もありますが実績とは開きがあるため、社内スケジュールは公表値で引いてください

海外から特定技能外国人として新たに入国する場合は、在留資格認定証明書交付申請の日からさかのぼって3か月以内に健康診断を受ける必要があります。国内在留者が特定技能へ変更する場合は、申請日からさかのぼって1年以内に日本の医療機関で受診した診断書を利用できる場合があります。いずれも基準となるのは原則として申請日であり、審査中に受診日から3か月が経過しただけで直ちに再受診が必要になるわけではありません。

入社日を先に確定させると、審査が延びたときに受け入れ体制も本人の生活設計も崩れます。「認定証明書の交付を確認してから入社日を確定する」順序を社内ルールにしておきましょう。

出典:特定技能外国人受入れに関する運用要領 

インドネシア人を採用する際の注意事項

インドネシア人採用で最も事故が起きやすいのが、インドネシア政府側の手続きです。出入国在留管理庁は、インドネシアについて手続きの流れを公式に公開している数少ない国のひとつです。

名称

何のための仕組みか

登録するのは誰か

IPKOL求人と求職をマッチングする労働市場情報システム受入企業(求人を掲載)
SISKOP2MI海外で働くインドネシア人を登録・保護するシステム本人(企業ではない)
E-PMI出国前オリエンテーションを経て発行される移住労働者証本人
P3MIインドネシア政府が認定した送り出し機関利用は任意
推薦状日本在住者の採用時、駐日大使館で登録を済ませた者に発行本人

出典:出入国在留管理庁|インドネシアに関する情報

IPKOLとSISKOP2MIはいずれも登録が無料です。なお SISKOTKLNE-KTKLN という名称を見かけますが、これらはSISKOP2MI、E-PMIの旧称で同じものを指しています

最大の落とし穴は「日本の入管には証明書類が要らない」こと

出入国在留管理庁は、「インドネシアについては、インドネシア側の手続を行ったことを証明する書類を在留諸申請において提出する必要はありません」と明記しています。

出典:出入国在留管理庁|インドネシアに関する情報

裏を返すと、インドネシア側の手続きを一切していなくても日本の在留資格認定証明書は交付されてしまうということです。その状態で査証を申請しても必要書類が揃わず出国できません。日本側では何の警告も出ないため、気づいたときには入社予定日が目前という事態になりがちです。

対策は、日本側のスケジュール(認定証明書→査証)とインドネシア側のスケジュール(SISKOP2MI登録→E-PMI発行)を別々の表で並行管理すること。SISKOP2MI登録時に発行されるID番号は、必ず本人から受領してください。

IPKOL登録が必要なケース・不要なケース

IPKOLは企業が求人を掲載する政府ポータルで、送り出し機関を使わずに直接採用する場合は登録が手続きの起点になります。一方、自社で受け入れていた技能実習生を同じ職場で特定技能に切り替える場合は、IPKOL登録は求められません。ただしこの場合でもSISKOP2MI登録とE-PMIの取得は免除されません

出典:出入国在留管理庁|インドネシアに関する情報(Q&A)

「技能実習からの移行だから不要」と誤解し、在留資格変更許可申請だけ済ませてしまう事故が起きやすい箇所です。

P3MIの利用は現時点で任意ですが、インドネシア側から「特定技能の送り出しをP3MI経由に限定する」方針が示されたとする情報もあります自己応募ルート前提の計画は方針変更リスクを織り込んで組むのが賢明です。全体設計に不安がある場合は、外国人材の受け入れ支援サービスのような専門事業者に相談する方法もあります。

国内在留者の採用では在留カードの確認が必須

日本にいる方を採用する場合、在留カードの真正性確認は不法就労助長罪を避けるうえで欠かせません。偽変造カードが確認されており、券面の目視だけでは判断できません。在留カード等読取アプリケーションでICチップを読み取り、在留カード等番号失効情報照会もあわせて行う運用が安全です。確認記録を残しておくことが、相当の注意を払った証拠になります。

なお、2026年6月14日から新様式の在留カードが交付されており、旧バージョンのアプリでは読み取れません。使用前に最新版へ更新してください。

出典:出入国在留管理庁|在留カード等読取アプリケーション/失効情報照会 サポートページ

採用にかかる費用と本人負担の実態

費用は「紹介料いくら」という単一の数字ではなく、複数の費目の合計で考える必要があります。ここを分解しておくと社内稟議での説明が通りやすくなります。

費目

相場の目安

人材紹介手数料(国内採用/海外採用)10〜30万円/30〜60万円
在留資格認定証明書交付申請(官費)無料
在留資格変更許可(官費)窓口6,000円/オンライン5,500円
在留期間更新許可(官費)窓口6,000円/オンライン5,500円
入管申請の委託費(行政書士)10〜20万円
渡航費・健康診断5〜10万円/5,000〜20,000円
登録支援機関への支援委託費月額15,000〜40,000円/人

※2025年4月1日以降に受け付けた申請に適用される現行額です。2026年10月1日以降の申請を対象とした大幅な引上げ案が公表されていますが、2026年8月24日時点では最終的な政令の公布内容を確認する必要があります

出典:出入国在留管理庁|在留手続等に関する手数料の改定

初期費用の合計は、海外採用で50〜100万円、国内採用で30〜60万円が目安です。加えてランニングコストが年間50〜100万円程度(賃金・社会保険料を除く)かかります。なお、義務的支援に要した費用を本人に負担させることは認められていません。保証金の徴収や違約金契約も違法です。

出典:出入国在留管理庁|特定技能制度に関するQ&A

来日前の費用・借金状況も個別に確認する

見落とせないのが本人が来日前に負担している金額です。出入国在留管理庁が公表した実態調査によると、来日前費用の平均は次のとおりでした。

国籍

来日前支払費用の平均

借金をした人の平均借金額

ベトナム688,143円674,480円
中国591,777円528,847円
ミャンマー287,405円315,561円
インドネシア235,343円282,417円
フィリピン94,821円153,908円
全体平均547,788円

出典:技能実習生の支払い費用に関する実態調査の結果について 出入国在留管理庁の2022年調査では、インドネシア人技能実習生の来日前支払費用は平均23万5,343円でした。また、借金をしていた人の平均借金額は28万2,417円で、借金をしていた割合は45.9%です。調査対象国全体と比べれば負担は比較的低いものの、最も低いのはフィリピンです。なお、これは技能実習生を対象とした当時の調査であり、現在の特定技能人材の費用負担や定着率を直接示すデータではありません。

また、これは調査での申告値で、現場では30万円前後を負担しているという指摘もあります。「本人が実際にいくら払ったか」を送り出し機関に開示させることがリスク管理の第一歩です。費用内訳を書面で明細化できるか、正規のP3MI一覧に掲載されているかもあわせて確認してください。

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【2026-2027年】制度変更がインドネシア人採用に与える影響

いま最も注意が必要なのが、制度の切り替え時期に差しかかっているという点です。ここを踏まえずに中期計画を立てると途中で前提が崩れます。

時期

変更内容

影響

2026年1月23日育成就労・特定技能の分野別運用方針を閣議決定(19分野)受け入れ可能な業種が広がる
2026年10月1日在留手続手数料の大幅な引き上げ(政令案の段階)更新1回あたりのコストが増加
2027年4月1日育成就労制度が施行、技能実習は発展的解消受け入れルートの再設計が必要

出典:出入国在留管理庁|育成就労制度に係る制度の運用に関する基本方針・分野別運用方針

育成就労の施行で技能実習ルートは使えなくなる

2027年4月1日(令和9年4月1日)から育成就労制度が施行され、技能実習制度は発展的に解消されます。施行日前に入国して技能実習中の人は継続できますが、技能実習から育成就労への移行はできません

育成就労では在留期間が3年以内、入国前に日本語A1相当以上(JLPT N5等)が必要となり、本人の意向による転籍も一定条件下で可能になります。

出典:出入国在留管理庁|育成就労制度の制度概要・関係法令

インドネシア人労働者の52.6%が技能実習である現状を踏まえると、影響は極めて大きいと言えます。

インドネシアは二国間取決めがまだ結ばれていない

ここが実務上、最も注意すべきポイントです。育成就労で受け入れるには送り出し国との二国間取決め(MOC)の締結と、それに基づく認定送出機関リストの提出が前提になります。

外国人技能実習機構(OTIT)の公表情報では、2026年8月12日時点でインドネシアは「暫定送出機関リスト」の段階にとどまり、二国間取決めは未締結です。締結済が確認できるのはタイ(2026年6月2日)、ウズベキスタン(同6月29日)、スリランカ(同7月23日)の3か国のみです。

出典:外国人技能実習機構|外国政府認定送出機関一覧(育成就労制度)

つまり日本第2位の供給国でありながら、育成就労の新規ルートはまだ確定情報で組めない状態です。当面は特定技能ルートを軸に置き、育成就労は締結状況を見ながら判断する進め方が安全です。

2026年10月から在留手続の手数料が上がる見込み

在留手続きの手数料については、2026年10月1日の申請分から大幅に引き上げる政令案が公表され、2026年7月3日から8月3日までパブリックコメントが実施されました。政令案では在留資格変更・在留期間更新が許可される在留期間に応じた段階制となり、更新は最大7万5,000円、永住許可は20万円という水準が示されています。

出典:e-Govパブリック・コメント|「出入国管理及び難民認定法施行令及び日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法施行令の一部を改正する政令案」等に係る意見募集について

特定技能1号は1年ごとの更新運用が多いため、受け入れ人数が多い企業ほど影響は大きくなります費用負担をどちらが持つかは法令上の定めがないため、雇用契約書や社内規程で明確にしておくことをおすすめします。ただし金額と施行日は政令の公布によって確定するため、予算化にあたっては出入国在留管理庁の公表を必ず確認してください。

よくある質問

IPKOLとSISKOP2MIの違いは何ですか

IPKOLはインドネシア労働省が所管する求人・求職マッチングのシステムで、登録するのは受入企業です。SISKOP2MIは移住労働者保護省が所管する海外労働者の登録・保護システムで、登録するのは本人です。どちらも無料で、SISKOTKLNはSISKOP2MIの旧称です。

採用を決めてから働き始めるまで、どのくらいかかりますか

インドネシアから呼び寄せる場合は3〜6か月、日本在住の方を採用する場合は2〜3か月が目安です。入管の実績値では特定技能1号の認定証明書交付申請が平均68.6日、在留資格変更許可申請が平均64.7日(令和8年5月許可分)でした。入社日は認定証明書の交付を確認してから確定するのが安全です。

礼拝スペースは必ず用意しないといけませんか

法律上の義務ではありませんが、定着の観点から強く推奨します。1〜2畳程度のスペースがあれば足り、会議室や更衣室の一角を時間を区切って使う運用でも対応できます。まずは本人に必要な頻度と時間帯を確認するところから始めてください。

インドネシア人は全員イスラム教徒ですか

いいえ。キリスト教、ヒンドゥー教、仏教などを信仰する人もいます。バリ島出身者にはヒンドゥー教徒が多いことが知られています。イスラム教徒であっても信仰の実践度合いには大きな個人差があるため、一律の対応ではなく本人への確認が最も確実です。

技能実習からの移行なら手続きは簡単ですか

自社で受け入れていた技能実習生を同じ職場で特定技能に切り替える場合、IPKOL登録は不要です。ただしSISKOP2MI登録とE-PMIの取得は必要で、免除する規定はありません。ここを見落として在留資格変更許可申請だけ済ませてしまう事故が起きやすいため注意してください。

まとめ

インドネシア人材は在留者数266,069人、特定技能では国籍別第2位という規模にまで拡大しました。学習意欲の高さ、日本語学習者数世界第2位という土台、そして調査対象国全体と比べて平均借金額も比較的低い水準であるという構造は、いずれも受け入れ側にとって現実的なメリットです。

また、インドネシアの文化背景には「Gotong Royong(ゴトング ロヨング)」の精神が根づいています。これは「誰かが何かに困っていたら助け合う」という、互いに助け合う考え方を指します。この価値観は仕事への姿勢にも表れており、こうした文化的背景を理解し、個人差を踏まえてコミュニケーションを取ることが、職場で良好な関係を築くうえで重要です。

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